飛び降り自殺図ろうとした女性をグラブ運転手が救う、「ありのままの自分を愛して」

2020/04/13 04:32 JST配信

 ホーチミン市のサイゴン川に架かるサイゴン橋から飛び降り自殺を図ろうとした若い女性を、グラブバイク(GrabBike)運転手のファム・タイン・フォンさん(男性・30歳)が救ったことが話題になっている。

(C) tuoitre
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 南部メコンデルタ地方ハウザン省出身でホーチミン市7区に住んでいるフォンさんは、優しい南部訛りでこう語った。「7日午後5時半ごろ、女性1人を9区ドースアンホップ(Do Xuan Hop)通りからビンタイン区グエンフウカイン(Nguyen Huu Canh)通りまで乗せていたところ、女性がどうしてもサイゴン橋の上で降りたいと言いました」。

 これを不思議に思ったフォンさんは、システム上の都合で目的地でないところで乗客を降ろすことはできないと説明し、目的地のグエンフウカイン通りで女性を降ろした。

 しかし、この女性が本来の運賃である3万2000VND(約150円)を大きく上回る10万VND(約470円)札を手渡した上にお釣りも受け取らず、さらにサイゴン橋に向かって歩いて行くのを見て、フォンさんは慌てて女性の後を追った。

 フォンさんは「自殺を考えているのではないか」と疑い、追いかけながら女性に電話をかけ、「忘れ物をしていますよ、取りに戻ってきてくれませんか」と嘘をついて時間を稼いだ。

 そしてようやく追い付いたフォンさんは、橋の手すりを乗り越えて飛び降りようとしている女性を掴まえ、「親からもらった命は大事にしなければいけない」と大声で叱って説得し、周りの通行人の協力を得て女性を保護した。

 フォンさんには妻子がおり、キーボードプレイヤーや物売りなど「何でも屋」をして生計を立てていたが、ここ1年はグラブバイクの運転手として定職に就いている。そんな彼は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により収入が大きく減少しているが、頑張ればきっと苦境を乗り越えられると信じ、女性に「ありのままの自分を愛してほしい」と伝えたいと語った。

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