北中部地方トゥアティエン・フエ省軍事司令部は5日、同省フエ市トゥアンタイン街区8月23日通り1番地(1 duong 23 thang 8, phuong Thuan Thanh)にあるトゥアティエン・フエ歴史博物館の移転に向け、3万点近い展示物の移送作業を開始した。19日までに作業を終える見通し。
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移転に伴い、博物館が立地する國子監(クオックトゥーザム=Quoc Tu Giam)遺跡の敷地内に屋外展示されている戦闘機や戦車なども解体し移送する。戦車7台、大砲4基、戦闘機4機があり、いずれも屋外で長年にわたり展示されてきたため、錆びついた部分を剥がしながら作業を進めている。
同軍事司令部のグエン・ティエン・タン少佐によると、戦闘機や戦車の解体に先立ち、約20日間にわたり調査を行い、解体計画を策定したという。
歴史博物館は、同市チュオンアン街区ディエンビエンフー通り268番地(268 Dien Bien Phu, phuong Truong An)に移転する。移転先はもともと軍関連の駐屯地で、博物館向けの土地の面積は7500m2となる。
フエ歴史博物館は1976年にグエン(阮)朝(1802~1945年)時代の国学「國子監」を本館として設立され、約3万点の遺物を展示している。保存と修復を担当する管理部門に國子監遺跡全体を移管するため、2016年に博物館の移転案が承認された。
フエ歴史博物館の移転と整備にかかる総費用は140億VND(約6400万円)となる。