東北部地方クアンニン省はこのほど、イエントゥー遺跡群および同地の文化的景観の世界遺産登録に向けて国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に申請書類を提出することを決定した。同省は当初、2017年の登録を目指して2016年中に書類を準備するとしていたが、その後、プロジェクトの進捗が滞っていた。
(C) tuoitre |
イエントゥー遺跡群および同地の文化的景観には、◇イエントゥー遺跡とイエントゥー森林保護区(東北部地方クアンニン省)、◇タイイエントゥー自然保護区(同バクザン省)、◇コンソン・キエップバック歴史遺産(北部紅河デルタ地方ハイズオン省)が含まれる。
クアンニン省人民委員会は、同省文化スポーツ局に対し、国家文化遺産評議会と協力して、実現に向けたロードマップを作成するよう指示した。2020年9月末までに概略をまとめ、年内に申請書類を完成させてユネスコに提出する計画。
これに先立ち、クアンニン省とハイズオン省およびバクザン省の3省が協力してユネスコに提出する資料を作成。クアンニン省は世界遺産登録を実現すべく、各自治体や関係機関と協力し有識者らを招いて積極的にセミナーを開き、意見聴取を実施した。
2014年には、ユネスコの世界遺産センターがイエントゥー遺跡群を世界遺産登録候補リストに加え、翌年には国際記念物遺跡会議(イコモス)の専門家が3省の遺跡調査を行っていたが、プロジェクトはその後、大きな動きがなかった。