タイ・バンコクに事務局を置く東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)は1日、東南アジア各国の初等教育に関するビデオ会議を開いた。
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会議には、◇ベトナム、◇ラオス、◇ミャンマー、◇マレーシア、◇カンボジア、◇フィリピン、◇タイの教育分野の代表者が参加。各国の初等教育の状況について情報を共有し、学力向上に向けた施策などについて話し合った。
SEAMEOがこの席で発表した2019年版の東南アジア初等教育学力指標(SEA PLM)によると、ベトナムが評価対象6か国(◇ベトナム、◇ラオス、◇ミャンマー、◇マレーシア、◇カンボジア、◇フィリピン)中トップに立った。
SEA PLMには、ベトナムの小学校150校の小学生4837人が参加。ベトナムの小学生は、◇読解、◇筆記、◇算数の全3項目で1位となった。
読解項目では、ベトナム人小学生は6段階中で最高の「6」と評価された。「6」の評価を受けたベトナム人小学生の比率は全体の82%に達した。同項目で2位につけたマレーシアの比率は58%で、残る4か国はいずれも10%未満だった。
筆記項目では、ベトナム人小学生は8段階中「6」と評価された。8段階中最高の「8」と評価されたベトナム人小学生の比率は全体の20%。残る5か国の比率は2~4%だった。
数学項目では、ベトナム人小学生は9段階中「8」と評価された。9段階中最高の「9」と評価されたベトナム人小学生の比率は全体の42%。残る5か国の比率はいずれも10%未満となっている。