南中部高原地方ラムドン省人民委員会(市役所)はこのほど、省都ダラット市に信号機を設置する案について市民に意見聴取を行うよう建設局に指示した。
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これにより、建設局は市の交通量の多い箇所に信号機を設置する計画を策定し、市民や共産党員、交通専門家、高齢者らを対象とした意見聴取を実施することになった。
フランス植民地時代に避暑地として開拓されたダラット市は、市内の通りが狭く山沿いにうねった形で設計されており、現在国内で唯一「信号機のない都市」として知られている。地形の関係で坂道が多く、信号機は坂道を行き来する車両にとって便利ではないため、これまで同市では信号機が設置されてこなかった。
当局は同市の「信号機のない都市」という特徴を維持すべく、交差点にロータリーを設置するなどして交通量を分散させる方向で交通整備を指導してきたが、近年の人口増加や観光客の急増を受け、信号機の設置に向けて舵を切った。