保健省の26日午後から29日午前までの発表によると、海外からの入国者8人と不法入国者2人の計10人が新型コロナウイルスに感染していることがわかった。
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29日午前の時点で国内の累計感染者数は2591人。1月28日以降に確認された市中感染は13省・市の計910人で、このうち726人が北部紅河デルタ地方ハイズオン省で確認されている。
不法入国者2人のうち1人(男性・中国人)は東南部地方ビンズオン省、1人(女性・ベトナム人)は北部紅河デルタ地方ハイフォン市で感染が確認された。
中国人男性は3月23日に東南部地方タイニン省モクバイ国境検問所エリアの小道から不法入国し、ビンズオン省に移動した。25日の検査で陽性と判明した。
ベトナム人女性は、26日午前に感染者として発表された不法入国者2人の同行者で、3月22日に漁船でカンボジアから南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島に到着し、不法入国した。女性はフーコック島からハノイ市ノイバイ国際空港に空路で移動し、ハイフォン市に入域した。26日の検査で陽性となった。
フーコック島からの不法入国者は計10人で、ホーチミン市で5人、ハイフォン市で2人、ハノイ市で1人、南中部高原地方ザライ省で1人の計9人がすでに発見されている。このうち、ホーチミン市の1人とハイフォン市の2人が新型コロナ陽性だった。ホーチミン市で確認された感染者の接触者(F1)とF1の接触者(F2)はいずれも陰性の結果が出ている。
不法入国者の感染が確認されたことを受け、当局はハイフォン市とビンズオン省の一部地域で14日間の自宅隔離や検査などの対策を講じている。また、不法入国者が利用した空港の職員についても検査を実施し、全員の陰性が確認されている。
なお、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について、8日から28日までに19省・市の医療従事者など4万5140人がワクチンの接種を受けた。