ベトナム:新型コロナ第4波発生の可能性を懸念

2021/03/26 19:36 JST配信

 グエン・タイン・ロン保健相は26日に開かれた会合で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波が発生する可能性が高いとして、関連機関と国民に対し警戒を強めるよう求めた。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 これに先立ち、北部紅河デルタ地方ハイフォン市では25日夜、カンボジアから入国した2人が新型コロナウイルスに感染した疑いが持たれ、これまでの検査結果で1人に陽性判定が出た。

 翌26日には、不法入国した別の2人の陽性が確定した。この2人は22日に、漁船で南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)に不法入国。その後、1人は海路と陸路を使ってホーチミン市に移動。残る1人はハノイ市ノイバイ国際空港に移動し、個人車両で北部紅河デルタ地方ハイフォン市に移動した。

 こうした動きを受け、ハイフォン市教育訓練局は、感染者および感染疑い者の接触者の追跡を行うべく、市内一部の教育施設に対し、26日の休校措置を急遽適用した。

 第4波発生の危険が迫る中、新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組みである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」から調達する140万回分のワクチン受領にもトラブルが発生しており、受領時期が当初の計画より遅れている。このため、4月中旬までは新型コロナワクチンの確保が難しい状況にある。

 また1月27日以降に発生し、北部紅河デルタ地方ハイズオン省が震源地となった国内第3波は現在も完全には収束していない。全体としては、ベトナムは効果的に感染症を封じ込めているが、ここに来て不法入国者から陽性患者が見つかったことから、やや緩み始めていた国民の危機感がにわかに高まっている。

 なお、地場系ナノゲン社(Nanogen)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」は現在、第2期臨床試験が行われている。2021年5月から9月にかけて第3期臨床試験を実施し、9月中に国産初の新型コロナウイルスワクチンとして流通許可を取得する見通し。

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