日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2021年1月1日時点における不法残留者数に関する統計によると、同時点の日本におけるベトナム人不法残留者数は1万5689人で、2020年1月1日時点の1万5561人と比べて+0.8%(+128人)増加した。
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ベトナム人不法残留者の構成比は全体の18.9%で、国籍・地域別で韓国の1万2433人(全体の15.0%)を抜いて1位となっている。ベトナム人不法残留者数は、2014年1月1日時点の1471人から約10.7倍に増加している。
ベトナム人不法残留者数を在留資格別で見ると、1万5689人のうち短期滞在は972人に留まり、技能実習が9047人、留学が3408人、特定活動が1545人となっている。また、日本人の配偶者等が17人、その他が700人だった。
不法残留者の総数は8万2868人で、2020年1月1日時点の8万2892人と比べて▲0.03%(▲24人)減少した。不法残留者数は1993年5月1日時点の29万8646人から2014年1月1日時点まで減少が続き、2015年1月1日時点から増加に転じたが、2020年7月1日時点から再び減少している。
不法残留者の多い上位10か国・地域と人数、増減は以下の通り。
◇ベトナム:1万5689人(2020年1月1日時点比+0.8%増)
◇韓国:1万2433人(同▲1.0%減)
◇中国:1万0335人(同▲5.2%減)
◇タイ:8691人(同▲2.0%減)
◇フィリピン:5761人(同▲4.9%減)
◇インドネシア:3869人(同▲7.4%減)
◇台湾:3724人(同▲0.2%減)
◇マレーシア:1826人(同▲1.1%減)
◇スリランカ:1287人(同+15.7%増)
◇ネパール:1241人(同+63.5%増)
◇その他:1万8012人(同+4.1%増)