新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染流行地域となっている北部紅河デルタ地方バクニン省では、クエボー工業団地にあるキヤノン・ベトナム(Canon Vietnam)の工場の稼働再開が許可された。
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キヤノン工場は、4月27日以降に広がった第4波で従業員の一部が陽性となったため、5月9日から稼働を一時停止していた。しかし、省当局は現状を踏まえ、工場が新型コロナウイルス感染防止規定を遵守することを条件に、24日午前0時からの稼働再開を許可した。
バクニン省人民委員会のブオン・クオック・トゥアン副主席は、省当局は企業、特に外資系企業が事業を継続できるよう、できる限りの支援を行うと述べた。
資材や労働者、専門家を乗せた車両が、新型コロナに伴い設置された検問所の通過に難航したという企業からの苦情についてトゥアン副主席は、人民委員会から関連機関に対し、イエンフォン郡やトゥアンタイン郡、バクニン市など、社会的距離措置が適用されている区域への入域を許可するよう指示したと述べた。
同じく新型コロナの感染流行地域となっている東北部地方バクザン省の工業団地から商品や農産物、電子部品などを輸送する車両はバクニン省への入域が認められるが、運転手は1人のみとし、さらに運転手は直近3日以内の新型コロナウイルス検査の結果が陰性で、発熱などの症状もないことが条件となる。運転手は貨物の積み下ろし後、ただちにバクニン省を出なければならず、省内での寝泊りは禁止される。
バクニン省では、第4波が4月27日に発生してから5月21日正午までに378人の市中感染者が確認されており、同期間における全国の市中感染者 1836人の約20.6%を占めている。