新型コロナ治療薬「ファビピラビル」、ベトナムが合成に成功

2021/07/01 03:17 JST配信

 ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下の化学研究所はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に効果があるとされる治療薬「ファビピラビル(Favipiravir)」の合成に成功したと発表した。

(C) Bo Y te
(C) Bo Y te

 ファビピラビルは、富山大学医学部の白木公康名誉教授と富士フイルム富山化学が共同開発した核酸アナログでRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤で、「アビガン(Avigan)」という商品名でも知られている。

 化学研究所によると、ファビピラビルは、同じく新型コロナの治療に効果がある抗ウイルス薬「レムデシビル(Remdesivir)」と同様の作用機序を持つ経口錠剤で、これまでに日本やロシア、イタリアなどで使用されている。

 化学研究所の化学者たちは、ファビピラビル合成プロセスの完成、およびその規模の拡大を目指して研究を続けていく方針。ただし、ファビピラビルについては、昨年末から多くの医師が新型コロナの治療薬として使用することを「推奨しない」としている。

[Nguoi Lao Dong 09:03 29/06/2021 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は2日、新

新着ニュース一覧

 北中部地方ゲアン省のプーホアット自然保護区の責任者であるグエン・バン・シン氏は17日、生きた野生の...
 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で19日、日本ハイフォン工業団地(旧称:野村ハイフォン工業団地)の第2...
 金属接合・産業機械関連商品・製品の販売などを手掛ける株式会社進和(愛知県名古屋市)は、ベトナム現地...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ハノイ市人民委員会はこのほど、2026年のカウントダウンイベント開催を承認した。カウントダウンイベン...
 2025年におけるホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8.3%と推定され、ベトナム経済の牽引役として...
 ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技...
 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプ...
 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上...
 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
トップページに戻る