新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波で最大の震源地と化したホーチミン市。これに隣接する東南部地方ビンズオン省でも感染が拡大しており、21日には同省フーザオ郡フオックホア村(xa Phuoc Hoa, huyen Phu Giao)にあるボーラー麻薬中毒者矯正施設(Co so cai nghien ma tuy Bo La)で大規模な集団感染が発生した。
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同施設の689人全員に新型コロナウイルス検査を実施した結果、506人(◇収容患者:450人、◇従業員:56人)の感染が確認された。
これは、同施設を管轄するホーチミン市傷病兵社会局のレ・ミン・タン局長が21日午後に開かれた記者会見で明らかにしたもの。同局は市人民委員会に対し、感染者の治療のために同施設に医師らを派遣するよう要請した。
医師らは同日夜に施設に到着して診療を開始。重症患者は、東南部地方ビンフオック省にあるニャンアイ病院に搬送されて治療を受けることになっている。
なお、ホーチミン市傷病兵社会局は12か所の麻薬中毒者矯正施設を管轄しており、施設には計1万4000人の麻薬中毒者が収容されている。施設はホーチミン市、東南部地方ドンナイ省、同ビンズオン省、同ビンフオック省に点在し、このうちボーラー麻薬中毒者矯正施設は、前科持ちの中毒者や他の施設で規定違反を犯して移送された中毒者が治療を受けている。