新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を逃れて南部メコンデルタ地方ロンアン省から同カマウ省チャンバントイ郡カインフン村(xa Khanh Hung, huyen Tran Van Thoi)に飼い主と共に帰省した犬15匹と猫1匹が、地元で焼却処分された。この痛ましい話がインターネット上に掲載され、大きな波紋を呼んでいる。
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16匹のうち、犬13匹はP・M・Hさん(男性・49歳)夫婦が、残りの犬2匹と猫1匹はHさんの身内の夫婦がそれぞれ飼育していた。
Hさんらはロンアン省に住んでいたが、新型コロナ禍の影響により離職を余儀なくされて困窮し、8日に大人4人と子供1人の計5人でバイクでロンアン省を後にし、身内の故郷であるカインフン村に向かった。
Hさんは犬猫合わせて18匹を連れて行ったが、途中の新型コロナ検問所で子犬2匹を人に譲った。
一行は8日午後10時30頃にカインフン村に到着すると、集中隔離施設に移った。しかし、新型コロナウイルス検査で5人とも感染していることが確認され、9日午後2時40分にチャンバントイ郡総合病院に搬送された。
Hさんらが連れていた犬猫16匹は集中隔離施設で保護されていたが、施設内を走り回るなどし、隔離対象者と周辺住民から衛生面や動物を媒介した新型コロナ感染を懸念する声が上がっていた。
その後、地元当局の決定により、16匹は施設内の人々と地元住民に見守られる中、施設の前で焼却処分された。