新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で7月27日に国防省傘下の第175軍隊中央病院(第175病院、ホーチミン市ゴーバップ区)に入院したホーチミン市在住のレ・ティ・タイン・タオさん(女性・33歳)は20日、86日間の闘病の末に退院した。
(C) vnexpress |
入院中の61日間は体外式膜型人工肺(ECMO)による治療を受けた。入院費は23億VND(約1160万円)に上ったが、規定により新型コロナの治療は無料とされている。
タオさんの新型コロナ感染が分かったのは7月中旬で、その時妊娠第37週に入っていた。ホーチミン市クチ郡の病院で治療を受けながら帝王切開で男児を出産。男児は健康で新型コロナにも感染していなかった。一方、タオさんは病態が悪化したため、第175軍隊中央病院に転院した。
タオさんは血液凝固障害の治療を受け、一時的に回復をみせたものの病状が急変。超音波検査で、重症の新型コロナ患者によくみられる合併症の急性肺血栓塞栓症であることが分かった。同病院の新型コロナ治療センター副所長のブー・ディン・アン医師によると、患者の状態は非常に悪く、命が危ぶまれるほどだったという。
タオさんは、医師らの必死の取り組みと自分の生命力で回復に向かった。タオさんは退院した日に、3か月ぶりに夫との再会を果たした。