米国のアイビーリーグ(北東部にある名門私立大学8校)を構成するブラウン大学とプリンストン大学で、今学期から初めてベトナム語コースが開設された。ブラウン大学の女性教員チャン・チャンさんがオンライン方式で、初級と中級の授業を行っている。
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学生のほとんどはベトナム系米国人またはベトナム語の習得を希望する外国人だ。チャンさんは「学生の多くはベトナムのルーツと文化を理解し、それについて家族と話したいと思っている。そのため授業ではベトナム語だけでなく、ベトナムの文化や習慣、ベトナム人の振る舞い方や考え方についても話し合う」と方針を示した。
ベトナム語コースの開設は、一部の学生がプリンストン言語研究センター(Princeton Center for Language Study=PCLS)に、ベトナム語の授業を要望したことから始まった。PCLSはベトナム語コースのカリキュラムを作成する過程で、ブラウン大学と連携することで合意した。
同コースは東アジア研究学科に属している。同学科主任のアンナ・シールズ教授は「現在、中国語と日本語、韓国語にリソースを集中している。そのためベトナム語コースを継続できるかどうかは、学生たちの関心度に左右される」と話している。