ファム・ビン・ミン第一副首相は、現在5省・市で展開している海外からの観光客受け入れ再開試行事業の対象に、ホーチミン市と南中部沿岸地方ビンディン省を追加することを認めた。
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これにより、従来の5省・市(◇南中部沿岸地方ダナン市、◇同クアンナム省、◇同カインホア省、◇南部メコンデルタ地方キエンザン省、◇東北部地方クアンニン省)に2省・市を加え、計7省・市で同事業を展開することになる。
政府が承認した同事業の工程表は以下の通り。
◇第1期(2021年11月以降):チャーター便と商用便を介したパッケージツアーによる海外からの観光客の受け入れ再開を試行する。
◇第2期(2022年1月以降):チャーター便と国際線定期便で外国人観光客受け入れ事業を拡大する。
◇第3期(2022年4~6月以降):規模や範囲を制限することなく、海外からの観光客に対するすべての観光活動と観光サービスを再開する。
同事業の一環として、対象の省・市が2021年11月に海外からの観光客の受け入れを再開したことで、同年12月におけるベトナムへの訪問者数は前月比+14.1%増、前年同月比+5.4%増の約1万7200人に増加した。
統計総局(GSO)によると、2021年通年の海外からの訪問者数は前年比▲95.9%減の約15万7300人となった。なお、訪問者数の大半はベトナムで働く外国人専門家や高技能労働者などとなっている。