国防省傘下の第175軍隊中央病院(ホーチミン市ゴーバップ区)で11日に開かれた脳梗塞の治療に関するシンポジウムで医師らが明らかにしたところによると、市内の複数病院では脳梗塞治療のために、人工知能(AI)として注目されているディープラーニング技術をコアエンジンとした機械学習アプリ「RAPID」が2019年から導入されており、効果を発揮しているという。
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壊死した脳領域および今後死亡すると予想される脳領域の特定において、RAPIDが活用されており、血栓除去術をどのように行うべきか決定を出すのが依然と比べてより簡単になったという。
脳梗塞は発症後6時間以内に治療することが必要で、それ以上の時間を経過してしまうと、治すことが困難となり、再発・悪化を防ぐ治療しかできなくなってしまう。
しかし、RAPIDを活用することで第115人民病院(10区)では、脳梗塞発生後の6時間~24時間以内に治療を受けた患者の74%が良好な回復を見せたという。これは、6時間以内に治療を受けた患者と比べると、比較的低い割合ではあるが、希望が持てる結果だとしている。
なお、第175軍隊中央病院では2020年から現在までに、脳梗塞患者を約3800人受け入れて効果的な治療を施してきた。