東北部地方ランソン省在住の10歳の少年と父親が、1か月をかけてハノイ市からビエンチャン(ラオス)、バンコク(タイ)、プノンペン(カンボジア)を通過してホーチミン市へと2800km余りを自転車で走破した。
(C) vnexpress |
父親のクアン・ズイさん(39歳)は「この旅は息子のクアン・アインが困難に立ち向かい、試練に遭っても諦めないことを学ぶ機会になった」と話した。友人の親子が2022年にランソン省から南部メコンデルタ地方カマウ省までサイクリングした話を聞いたことがきっかけで、アイン君に話すと興味を示した。2人は新しい自転車を購入し、体力トレーニングをしながら、通過する国の習慣や言葉を勉強するなど準備に1年近くをかけた。
今年6月1日にランソン省を出発してハノイ市に向かい、北中部地方ハティン省のカウチェオ国境検問所から6日にラオスに入った。ビエンチャンを経由してタイに着いたのは13日。カンボジアには23日に入り、終点のホーチミン市には30日に到着した。父子は毎日平均約100km、平野では120~130km走り、全長2800km余りを走り切った。2人は7月3日に列車でランソン省に帰り、困難な旅を終えた。
アイン君は本でしか知ることのなかった3か国の文化や習慣に触れ、食べ物を味わい、現地の人と少し話をしたという。もっとおしゃべりできるようになりたいと、新学年では外国語の勉強をがんばるつもりだ。