ハノイ市ハドン区警察は23日、同区ズオンノイ街区にあるベトナム国際学校(Truong pho thong Quoc te Viet Nam=VIS)のプールで男子生徒が溺死した事故について、責任を果たさず甚大な被害をもたらしたとして、同校で水泳を教えるチャン・ラム・タン氏(男性・24歳)を逮捕・起訴したと明らかにした。
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事故が起きたのは22日午後。9年A組(日本の中学3年生に相当)の生徒27人は、タン氏の指導のもと水泳の授業を受けた。午後1時20分頃、プール前に生徒を集めたタン氏は準備運動をするよう指示。10分後、校庭で自主練するグループとプールで水泳するグループに分かれ、11人が水泳の授業を受けた。
水泳の授業が始まった後、タン氏は直接指導することなく、プール脇の椅子に腰かけて、生徒らは自分たちで自由に水泳の練習を行った。この間、タン氏は監視を怠って、携帯電話に夢中になっており、生徒のP・H・A君が溺れたことに気付かなかった。
A君は泳がずにロープを伝ってプールの中を歩いていたが、水深が1.55mのところまでくると足が届かなくなり、溺れてしまった。約3分もがいた後、A君はプールの底に沈んだ。この時もタン氏は携帯電話をいじって、異変に気付かなかった。約20分後、タン氏は生徒らに声をかけて、各自プールから上がって解散するよう指示。プールの底に沈んだA君は、そのまま放置された。
午後2時過ぎ、プール清掃員の男性がプールの底に横たわるA君を発見。男性は教師らとともに、A君をハドン区総合病院に緊急搬送したが、A君は既に死亡していた。