ホーチミン市保健局は、世界保健機関(WHO)ベトナム事務所の支援を受け、地域の診療所におけるうつ病治療モデルの試験展開を開始した。
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◇カンゾー郡アントイドン村、◇クチ郡タンフーチュン村、◇12区タンフントゥアン街区、◇タンフー区フーチュン街区、◇タンビン区15街区診療所で試行する。
市保健局によると、2023年8月に試験的に実施した60歳以上対象の健康診断では、全体の3.05%にあたる420人に軽度から重度のうつの兆候が見られ、全体の2.14%にあたる295人に軽度から重度の不安障害の兆候が見られた。
うつは、本人だけでなく家族や社会関係にも影響する、世界でも一般的な精神障害で、年齢や性別にかかわらず発症する可能性があり、早期に発見・治療しなければ、慢性的に障害を抱えることになる恐れがある。
WHOは、世界では人口の約3.8%の約2億8000万人がうつ病を抱えていると推定しており、特にコロナ禍後にうつ病の割合が高まったとしている。