- ホーチミン12区に洪水レストランが誕生
- 床を冠水させたユニークなコンセプト
- メニューは良心価格でボリュームたっぷり
ホーチミン市12区に洪水時期の南部メコンデルタ地方をイメージしたコンセプトレストラン「ヌオックノイクアン(Nuoc Noi Quan)」が誕生して話題となっている。
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多くのヤシの木が植えられて緑に囲まれた場所にある同店舗では、床を意図的に冠水させており、店員や食客がズボンをまくり上げて水の中を歩いたり、客が足を水に浸しながら食事をしたりする光景が見られる。
メコンデルタ地方出身のレ・ホアン・キエムさん(男性・35歳)は、「故郷を懐かしく想うメコンデルタの人々のためだけでなく、他地方の人々が洪水時のユニークなレストラン体験ができるようこの店を始めた」と述べた。
値段は良心的で、料理もボリュームたっぷりのため、家族連れには最適。店の評判も上々。メコンデルタ地方の味付けとなっており、目玉料理はグリルチキンだ。
同レストランについては、「涼しくて静かで独特な空間」など褒める意見もあるが、衛生面や皮膚病などを懸念する声も上がっている。コンセプトには賛否両論があるため、単にメコンデルタ地方のグルメだけを楽しみたいという客のために「非洪水エリア」も用意されている。
なお、レストランでは午前10時の開店とともに水の汲み上げを開始。午後4時から閉店までの間に水を抜いて翌朝まで店内全体を乾燥させるという。