- Windows障害、ベトナム空港では影響出ず
- システム切り替えで空港の正常運営を確保
- 影響受けたデバイスは全世界で約850万台
世界各地で「ウィンドウズ(Windows)」搭載パソコンでのシステム障害が発生したが、ベトナムの各空港では、バックアップコンピューターシステムへの早期切り替えにより、この障害による影響を回避することができた。交通運輸省傘下のベトナム民間航空局(CAAV)が明らかにした。
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19日に米マイクロソフト(Microsoft)の開発したオペレーティングシステム「ウィンドウズ」を搭載した世界各地のパソコンで「ブルースクリーンエラー(BSOD)」障害が同時多発。同社は今回のシステム障害について、米クラウドストライク(CrowdStrike)のセキュリティソフトウェアのアップデートが原因だったと説明した。影響を受けたウィンドウズデバイスは全世界で約850万台と推定される。
しかし、ベトナムの空港ではバックアップコンピューターシステムが導入されており、障害発生直後にシステム切り替えが行われたため、影響を受けたフライトはなく、空港の正常な運営が確保されたという。
ホーチミン市タンソンニャット国際空港では障害発生時、国内最大手の格安航空会社ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)のシステムに影響が生じたが、空港当局が即座にシステムをサイゴングランドサービス[SGN](Saigon Ground Services=SAGS)のシステムに切り替えたため、乗客の空港利用に影響は出なかった。