- ハノイ市の学生や低所得者の間で流行
- 家賃は一般的な貸し部屋の3~4分の1
- トイレやキッチンは共用、洗濯機など完備
ハノイ市の学生や低所得者の間で、複数人で1部屋をシェアする「寄宿舎」タイプの賃貸が流行しつつある。
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こうした部屋は主に、タインスアン区やバックトゥーリエム区、ドンダー区、ナムトゥーリエム区など、市内の中心部以外のエリアに立地する。1か月の家賃は1人につき100万~150万VND(約5800~8800円)程度で、一般的な貸し部屋の3~4分の1となっている。
部屋には二段ベッドがいくつか設置され、個別の棚などもある。トイレやキッチンなどは共用で、冷蔵庫や洗濯機も完備されている。
銀行学院に在籍中のAさん(女性)はこの1年間、ドンダー区にある広さ25m2の部屋を複数人でシェアしている。駐車場やインターネットなどの各種費用を含めた1か月の家賃は1人につき130万VND(約7600円)程度だ。電気代と水道料金は使用量によって部屋ごとに異なり、1人あたり20万~25万VND(約1170~1460円)を追加で支払う。
建物にエレベーターがなければ、上の階ほど家賃が安くなる。配車アプリのバイク運転手の仕事で生計を立てているDさん(男性)は、6階に住んでおり、「エレベーターがないため、家賃は月100万VND(約5800円)。家賃を節約できるおかげで、食費を除いて毎月約300万VND(約1万7500円)を貯金できている」と打ち明けた。