ホーチミン市で23日に開催された人工知能(AI)による生産性向上をテーマとするイベント「ベトナムAI生産性向上推進(Vietnam AI Productivity Activation)」で、労働者がAIを利用する時間は週平均約6.0時間である一方、AIの利用前後に必要なデータの準備や結果の検証・調整にさらに6.4時間を費やしている実態が紹介された。
![]() (C) VnExpress |
作業の効率化を期待してAIを利用するものの、事前準備や事後確認の負担が大きく、期待通りの時間削減につながっていない状況が浮き彫りとなっている。
これらのデータは、ベトナムの人材コンサルティング会社であるアンファベ(Anphabe)のタイン・グエン最高経営責任者(CEO)が、米エンタープライズAI企業グリーン(Glean)の研究所「ワークAIインスティテュート(Work AI Institute)」の報告書を引用して紹介したものだ。
利用者の28%が前提情報の収集・準備に、同じく28%がAIの出力結果の調整に多くの時間を費やしており、利用者がAI(=ボット)の管理や出力の確認・修正に追われる状態は「ボットシッティング(botsitting)」と呼ばれている。
アンファベが8月に実施した調査の結果によると、ベトナムでは労働者の58%がAIを活用する一方、企業が組織としてAIを導入している割合は13%に過ぎない。また、利用者の68%が個人契約の有料ツールを業務に利用しており、情報漏洩のリスクもある。
関係者らは、技術の導入に加え、人間とAIを組み合わせた業務プロセスの再設計が不可欠だと指摘した。
企業には単にAIツールを提供するだけでなく、安全なデータ基盤の構築や、個人が蓄積したノウハウの組織的な標準化が求められている。効果的な活用方法を業務手順として整理・標準化し、共有や研修を通じて、より多くの従業員が活用できる体制を整えることが重要となる。








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