国道沿いの自宅に救護所を設置、交通事故のけが人を救って45年の女性

2023/06/11 10:24 JST配信

 リエンさんは救護所を設置するときに、こうした事態が起きるかもしれないと考えてはいたものの、事故に遭った人を見ると放っておけなかったのだという。リエンさんは、常に良心に従い、責任感を持って行動しており、もし間違いがあれば法律が線引きをしてくれる、と語る。

(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 リエンさんの次男は、幼いときから国道で事故に遭った人を助ける母親の姿を見てきたため、2010年ごろから救護を手伝うようになった。以来、リエンさんと息子は昼夜を問わず何百件もの救護を行ってきた。地元住民の多くも手を取り合い、苦しみや困難を恐れず、事故を目撃すればすぐに救護に向かうようになった。

 自宅に救護所を設置してから45年の間に、リエンさんは900人近くのけが人を「死神の鎌」から救ってきた。「2020年以前は、救護記録ノートは毎年数十ページにも及んでいたのですが、最近では年に1~2ページで済んでいます。これは私にとって、何より嬉しいことです。私の仕事がないということはつまり、事故のけが人が減っているということですから」とリエンさん。

 長きにわたる献身と多大な貢献により、リエンさんは国や地方自治体からたくさんの表彰状を受け取っている。

 75歳になり、膝の関節が痛んで歩くのが困難になったが、リエンさんはまだこの仕事を辞めるつもりはないという。「動けなくなるまでは続けて、その後は子供や孫たちに引き継ぐつもりです。健康なうちは続けますよ」とリエンさんは語った。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 06:00 03/05/2023, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 シンガポールのチャンドラー・ガバナンス研究所(Chandler Institute of Governance=CIG)は15日、各国...
 米経済誌フォーブス(Forbes)は、「アジアを代表する30歳未満の30人(30 Under 30 in Asia)」2024年度版...
 ホーチミン市3区チャンクオックトアン(Tran Quoc Toan)通り12番地にあるグエンティジエウ(Nguyen Thi D...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 最近、犬のしつけや訓練を専門に行うドッグトレーナーは、安定した収入が得られる職業となりつつある。...
 日本政府は13日、日本NGO連携無償資金協力「ソンラ省における少数民族の生計向上のための農業及び栄養...
 デンマークのジュエリーブランド「パンドラ(Pandora)」は16日、東南部地方ビンズオン省の第3ベトナム・...
 ハノイ市ホアンキエム区警察は17日、旧市街地で日本人観光客から財布を盗もうとした窃盗の疑いで、中国...
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ハノイ市タイホー区人民委員会は13日、かつてのブオイ地区(現在のタイホー区ブオイ街区)で、「ゾー(do)...
 南中部沿岸地方クアンナム省資源環境局は15日、全国初となる省レベルの生物多様性博物館をタムキー市で...
 世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー(Tripadvisor)」は、「2024 トラベラーズチョイ...
 財政省は、個人所得税法を含む複数の税法の見直しを実施中で、2025年10月に国会に改正草案を提出して意...
 ホーチミン市1区警察は16日、外国人顧客に売春婦を斡旋したとして男2人を起訴するとともに、韓国人客を...
 ベトナム共産党第13期(2021~2026年)中央執行委員会第9回会議が16日に開幕し、中央執行委員4人が新たに...
 米国最大級の建築設計会社スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore, Owings & Merrill...
トップページに戻る