コンサドーレ札幌のレ・コン・ビン獲得オファー、それぞれの思惑

2013/01/27 07:01 JST配信

 Jリーグ2部J2のコンサドーレ札幌が元ベトナム代表のレ・コン・ビン獲得を狙っているという報道が流れ、国内のサッカーファンはにわかに色めき立っている。ボンダー24hなどが報じた。

(C) bongda24h
(C) bongda24h

 コンサドーレ札幌は昨年J2降格が決定。この降格により、多くの主力放出を余儀なくされている。そんな中で流れたコン・ビン獲得オファーの一報。その狙いは何なのか、純粋に戦力として?或いは他の意図が?実現すれば初のベトナム人Jリーガー誕生となる。今回は、オファーの背後に見え隠れする、それぞれの思惑について考察してみた。

 コンサドーレ札幌には、21日のメンバーリスト発表時点で、ブラジル人1人、日本人6人という計7人のフォワード登録選手が在籍している。コン・ビンの入団が決まった場合、ポジション争いは熾烈なものになると予想される。もっとも、若手選手が多いだけに、経験豊富なコン・ビンがフォワードの一角に割って入ることも十分に考えられる。所属クラブが解散し、高年俸がネックとなって国内での移籍先が見つからない状況が続いているだけに、今回のオファーはコン・ビンにとっても魅力的なものだ。

 但し、今回の獲得オファーには、他の側面もある。コンサドーレ札幌のチームスポンサーであるサッポロビールは、東南アジア市場への展開を進めている。サッポロ・ベトナム・リミテッド(Sapporo Vietnam Limited)の岸裕文社長によると、サッポログループは、ベトナムを東南アジアの最重要市場として位置づけており、ベトナムで抜群の知名度を誇るコン・ビンを獲得できれば、サッポロビールのブランド普及に大きな効果が期待できる。

 コン・ビンは最近、人気歌手のトゥイ・ティエンとの間に第1子が生まれたばかり。サッカー選手としてだけでなく、私生活でも話題に事欠かないスターだ。これまで日本人サッカー選手がジャパンマネー目的で海外クラブに買われるということはあったが、今回の移籍話はまさにその逆パターンといえる。

 なお、コン・ビンは、「現時点では、まだはっきりした事は何も決まっておらず、移籍について話すのは勘弁して欲しい」とコメントしている。

[Nhac Duong (the thao 24h 24/01/2013, 03:59 PM (GMT+7)U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 JリーグJ2のコンサドーレ札幌はこのほど、住友商事との間で広告契約を締結した。住友商事は札幌の今季...
 JリーグJ2のコンサドーレ札幌はこのほど、住友商事との間で広告契約を締結した。住友商事は札幌の今季...
 “ベトナムの至宝”レ・コン・ビンのJリーグJ2コンサドーレ札幌への移籍が正式に決定した。同選手は2009...
 Vリーグ1部ソンラム・ゲアンFCのグエン・ホン・タイン会長はこのほど、同クラブのエースストライカーで...
 英プレミアリーグのアーセナルFCとベトナム代表との親善試合に向けた代表選手の候補者リストが発表され...
 英プレミアリーグのアーセナルFCとの親善試合に向けて招集されるサッカーベトナム代表候補がこのほど発...
 ベトナムサッカー連盟(VFF)はこのほど、年末にミャンマーで開催される東南アジア競技大会(シーゲーム)...
 ベトナムプロサッカーリーグ(Vリーグ)の2013年シーズン開幕はこの男のゴールで始まったと言ってもい...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る