ドンスアン株式会社はハノイ市の旧市街やホアンキエム湖周辺の観光ツアーサービス用として電動トラムカー12台を輸入したが、思わぬ障害に出くわしてサービスを開始できない事態となっている。これは交通運輸省登録検査局が、公道を通行する車としての条件を備えていないとしてトラムカーの公道通行を認めていないため。
同社のドー・スアン・トゥイ社長によると、電動自動車が複数の都市(北部ハイフォン市、中部フエ市、中部高原地方ダラット市、南中部ニャチャン市など)の公道で使用されているため、自動車の登録に関する規定をよく確認せずに輸入に踏み切ったという。
登録検査局によると、この種の車は観光区内やゴルフ場内などの通行に限り認められるという。ただし、公道でも観光客用の観光路線と地元当局が判断すれば通行可能との見解を示している。そのため、トゥイ社長は市当局の判断に期待を寄せている。