ベトナム航空によると、同社の国内線全体の年間収支は約1000万米ドル(約9億4000万円)の赤字だという。観光資源に恵まれていない地方路線に就航した場合、赤字額は1路線当たり年間100万米ドル(約9400万円)を超える。ただし、国際線を含めた全路線では黒字になっている。
国内線で黒字を計上しているのは、ハノイ~ホーチミン市間、この両都市とニャチャン(南中部カインホア省)・ダナン市(中部)・フーコック島(メコンデルタ地方キエンザン省)など観光に強みのある地方間を結ぶ路線に限られるという。
ベトナム航空は現在、国内線35路線を運航している。同航空は5月にハノイ~ビン(北中部ゲアン省)線、6月にハノイ~チューライ(南中部クアンナム省)線に就航するが、財政や集客の面で地方政府や企業の協力が必要だとしている。