イスラム圏からの観光客増加、ハラールレストランブームの兆し

2014/10/13 14:29 JST配信

 最近ベトナムでは、インドネシアやマレーシア、インド、中東などのイスラム圏各国からの観光客が急速に増加している。

(C) zing
(C) zing

 観光総局によると、2014年年初9か月におけるインドネシアからベトナムへの訪問者数は前年同期比+99.6%増の5万3572人、マレーシアからの訪問者数は前年同期の2倍に当たる24万3206人に達した。インドネシア及びマレーシアはイスラム教徒の人口が多い国で、特にインドネシアではイスラム教徒が人口全体の9割を占めている。

 イスラム圏からベトナムを訪れる観光客が増加傾向にある理由として、ツアーが低価格であることや、物価が観光客の財布に見合っていること、中東の各航空会社によるベトナム行きの直行便が相次いで就航されていることなどが挙げられる。

 現在、アジア太平洋地域だけでイスラム教徒の人口は9億7200万人にも上り、イスラム教徒の観光客による観光消費総額は1920億USD(約20兆7360億円)で、世界全体の観光消費額の13.36%を占める。

 ベトナムは、イスラム教徒向け観光市場の開発ポテンシャルが非常に高い国だとされている。イスラム教徒の観光客の増加に伴い、イスラム法に準じた様々な需要に応える関連サービスも活発化すると見込まれている。これにより今後、特にホーチミン市ではハラール認証を取得したレストランやホテルがブームになると予想されている。

[Le Nam, Tuoi Tre, 09:23 (GMT+7) 10/10/2014, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナムとインドを結ぶ直行便の増加を背景に、南中部沿岸地方ダナン市を訪れるインド人観光客数が急増...
 航空機で機内食を提供する南部空港サービス[SAS](SASCO)が運営する機内サービスセン
 ホーチミン市には、中華系の人々が集まる「中華街」(チョロン地区=5区・6区・11区の一部)、西洋人が集...

新着ニュース一覧

 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマ...
 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VI...
 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企...
 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。...
トップページに戻る