- ニンビン省の「田んぼアート」が見ごろ
- 水田約1万m2に「笛を吹く牧童」の絵
- 過去の図柄は「祭旗」や「鯉魚望月」
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5月も終わりになると、北部紅河デルタ地方ニンビン省ホアルー郡タムコックの水田は、鮮やかな黄金色に変わり始める。
(C) dantri |
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最近、その水田に巨大な「笛を吹く牧童」が現れた。
タムコック船着場から、カー洞窟を越えてゴードン川沿いを進むと、米国のニュースサイト「ビジネス・インサイダー(Business Insider)」がベトナムの最も美しい水田のひとつに挙げたタムコックの水田が広がる。
川の両岸に沿って、石灰岩の山すそまで広がる田んぼは、熟して黄金色に変わっている。地元の人々は、今年は豊作だと喜ぶ。
ハノイ市からニンビン省各地の名所を訪ねてきたというヒエンさん(男性・37歳)は、最後にタムコックの水田を見学に来た。
ベトナムでもなかなか見られないような水田を見るために、外国人が大勢訪れていることに彼はとても驚き、「タムコックほど美しい水田は、ベトナムでもなかなかありません。静かなベトナムの田舎の美しい記憶を思い起こさせる、手つかずの自然が残る場所です」と話した。
ホアルー郡農業農村開発部によると、タムコックの水田は近年注目を集めていることもあり、農家は生産というだけでなく、観光のためにも稲作を行っている。地方自治体や合作社は、特に毎年開催されるニンビン観光ウィークに向けて、農家に種子を支援し、観光用の景観を作るための管理をサポートしている。
ハイ洞窟前の水田約1万m2は、今年は実ると「笛を吹く牧童」の絵が浮かび上がるように準備された。過去の図柄は「祭旗」や「鯉魚望月」で、多くの観光客がその独特な田んぼアートを楽しんだ。
今年の「笛を吹く牧童」は、民間の絵画からインスピレーションを受けた牛飼い少年の絵で、美しく浮かび上がる巨大なアートを、観光客は楽しむことができる。