熱帯モンスーン気候帯に属し、四季のほか雨季と乾季を有する。
地理 |
・低い丘が点在する平野地で、紅河デルタの中心にあり、東はトンキン湾(北部湾)に面している。 ・省都はハノイ市から60km。 |
歴史 |
・紀元前にベトナム北部を初めて統一したとされる伝説の王「フン(雄)王」が建国した「バンラン(Văn Lang)」の時代から続く、全国で最も歴史の長い地方の一つとされる。 ・フンイエン市(旧称:Phố Hiến=フォーヒエン)は17~18世紀頃、ハノイ市(タンロン)に次ぐベトナム2番目の商業都市だった。 ・封建時代に登用された状元(科挙制度の最終試験でトップクラスの成績を収めた者に与えられる称号)の51人のうち、4人が同省出身で、古くから優秀な人材を輩出する地として知られていた。 |
経済 |
・多くの工業団地があり、外資を着実に誘致している。北部で工業が最も急成長している地方の一つ。同省が生産する主な製品は、アパレル、皮革、自動車、オートバイ、加工食品など。 ・リュウガンの栽培が盛んで、稲作が発達しているほか、食品加工、アパレル、皮革・履き物生産、機器製造などといった工業も盛ん。 |
観光 |
<見所・イベント>
フォーヒエン歴史的遺跡(Di tích Phố Hiến):
フンイエン市のラムソン(Lam Sơn)地区ダンチャウ(Đằng Châu)村落からホンチャウ(Hồng Châu)地区ネーチャウ(Nễ Châu)村落に跨る旧市街地で、紅河(ホン川)左岸にある。17~18世紀頃に栄えた地区で、ハノイに次ぐ2番目の都市だったとされる。旧市街には、シックダン文廟(Văn miếu Xích Đằng)、チャン祠(Đền Trần)、チュオン寺(Chùa Chuông)、ヒエン寺(Chùa Hiến)、フォー寺(Chùa Phố)など多くの歴史的な建造物がある。
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タイビン大聖堂(Nhà thờ chính tòa Thái Bình):
タイビン市レホンフォン(Lê Hồng Phong)通りにある。2007年に完成したばかりの新しい大聖堂だが、国内で最も美しいキリスト教会の一つと言われており、同省の観光名所になっている。この教会はベトナム文化の象徴である「銅鼓」をイメージしたデザインとなっている。
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ケオ寺(Chùa Keo):
ブートゥー(Vũ Thư)郡にある仏教寺院。11世紀に建立され、17世紀に建て直された。建立した当時の建築が見事に再現されている。
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チャン廟(Đền Trần):
チャン(陳)廟の王を祭る廟で、フンハー(Hưng Hà)郡ティエンドゥック(Tiến Đức)村タムドゥオン(Tam Đường)村落にある。
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<特産品>
リュウガン:
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ドンタオ鶏(Gà Đông Tảo、別名:ドンカオ鶏):
フンイエン省にしかいない大きな足が特徴の鶏。成長した鶏は3.5~4.5キロくらいになる。
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バイン・カイ(Bánh Cáy):
餅米、ピーナッツ、ゴマ、ニンジン、ショウガ、ミカンの皮、豚の脂肪から作られたお菓子。濃厚な甘みがある。
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ゴイ・ネック(Gỏi nhệch):
同省の汽水域に生息するネック魚(ナマズの一種)を使った和え物。ライスペーパーでハーブと巻いてタレをつけて食べる。
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フンイエン省関連ニュース |
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最終更新日:2025年7月1日
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