知っているようで知らない!ベトナムコーヒーとカフェの魅力

2021/05/06 JST配信

強くて味わい深いベトナムのコーヒーは、ベトナムの社会・経済に深く浸透しています。特にベトナム発祥の cà phê sữa đá(コンデンスミルク入りのアイスコーヒー)は、国内だけでなく世界的に人気を集めています。ヨーグルトや卵、フルーツなどを使ったコーヒーもあり、ベトナムコーヒーは独自のスタイルを確立しています。この記事では、現地の人たちの生活に溶け込み、多くの人から絶賛されているベトナムコーヒーの魅力をご紹介します。

ベトナムコーヒーの特徴

ベトナムは南アメリカの国々と同様、コーヒー豆の巨大な輸出国です。ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国で、世界のコーヒー輸出量の21%以上を占めています。

ベトナムのコーヒーは、その準備過程と豆のブレンドによって独特のスタイルを生み出しています。ベトナムのコーヒー豆農園は、中部高原地方の ダクラク省 バンメトート市が最も有名で、次に ラムドン省ダクノン省 と続きます。その理由は、気候が温暖で丘陵地帯が多いためです。

ベトナムで主に栽培されているコーヒー豆はロブスタ種で、スターバックスやカルディなどで使われるアラビカ種と比べると、酸味や風味はほとんどなく濃い余韻と高い苦味が特徴。強い味と濃いめの抽出、そして少しオーバーローストした豆を使うことで、一味違った個性的な味を楽しむことができます。

ベトナムコーヒーの淹れ方&飲み方

コーヒーを輸出するだけでなく、飲むことも大好きなベトナム人は、コーヒーを飲むための豊かな文化を育んできました。最も一般的なのは、小さな金属製のベトナム式ドリップフィルターを使ってコーヒーを淹れ、甘味料としてコンデンスミルクを入れて飲む方法。 このゆっくりとした抽出方法 で淹れられたコーヒーは、ホットでも氷を入れても美味しく飲むことができます。コンデンスミルクはとても糖分が多いですが、深煎りのベトナムコーヒーとのバランスが絶妙です。

また、ハノイで有名なのはエッグコーヒー(cà phê trứng)です。エッグコーヒーは、卵黄に砂糖とコーヒーを加えて泡立て、カップの半分にコーヒーを抽出した後、卵黄を加熱して泡立てた同量の卵クリームを加えて作ります。エッグコーヒーは、フランスの戦争による牛乳不足のために、卵黄で代用したのが始まりだそう。

卵黄だけでなく、ヨーグルトやココナッツ、アボカドを使ったコーヒーも人気です。このことからもわかるように、ベトナム人は新しいスタイルのコーヒーを試すことを恐れません。

ベトナムのカフェ事情

ベトナム全土では、需要の拡大も相まって、新しくお洒落なカフェが次々にオープンしています。さらに、ほとんどのカフェでは無料Wi-Fiを利用することができ、仕事や勉強をする人ためにカフェを利用する人も少なくありません。

カフェで無料Wi-Fiを利用する際の注意事項

仕事や勉強をしながら美味しいベトナムコーヒーを楽しめるとなると、利用しない手はないと思われるかもしれませんが、カフェで無料Wi-Fiを使う際に覚えておくべきことがあります。それは、 無料Wi-Fiの利便性の背後には危険が潜んでいて 、データ通信を傍受される可能性があるということです。また、データや個人情報の傍受以外にも盗聴の恐れもあります。

無料Wi-Fiを安全に使う方法

無料Wi-Fiを利用する際は、 VPNアプリ を使用するようにしましょう。VPNを使うことで、安全なネット閲覧が実現します。その理由はVPNの仕組みにあります。VPNアプリをお使いのパソコンやスマートフォン、タブレットにダウンロードすると、IPアドレスを隠してくれるので、第三者があなたのオンライン上の行動を追跡したり覗き見したりすることが事実上不可能になります。

VPNをうまく活用して、ベトナムコーヒーの美味しさに舌鼓を打ちながら、カフェでの作業を充実させましょう。