私が開所式やパーティーでいつも思う一番大切な事は、会場デザインでもエンターテイメントでもなく、食事だと思います。もちろん、運営面でのサービス、おもてなしは、日本人として当たり前に大切ですが、 やっぱり食が大事 ですよね。
ゲストにわざわざ遠い工場やホテルに来ていただき、おもてなしをするのに、ついローカル任せにして、パパイヤサラダ、春巻きフライ、蟹スープまたは酸っぱいスープ、パサパサチャーハン、味気のない羊羹?…それがおもてなし…?これで良いと思っていませんか?
高級なケータリングを選べば、ベトナム料理は見た目も良く、味もおいしいですが、中々日本人のお客様で、ましてや駐在されている方が、わざわざベトナム料理をそんなに多くは食べないと思います。ベトナム料理がダメという事ではなく、お客様に合わせた食のチョイスが、とても大切だと思うのです。実はセレモニーの中でも、食事が予算の大半を占める事が多く、ついつい「一番安いので…」と、なりがちです。
この考え方は、ご自宅のパーティーでも同じだと思うんです。部屋の掃除は当然の事としても、ついついデコレーションやどうでもいい演出で悩んでませんか? 難しい事は考えず、美味しいものを用意しましょう 。美味しいものと言っても、味の好みも違うので難しいですが、自信がないなら、自宅はやめてレストランに行きましょう。片付けなくていいですし、楽ですよ。と、ついついイベント現場の発想になりました。ごめんなさい。
普段のお客様との会食で、中途半端に小奇麗なローカルレストラン(名物・特徴無し)にお連れしないですよね?連れていくなら、きっとおいしいと思ってもらえる、日本人の口に合う話題のローカル飯、または日本食、かっこいい空間のレストラン等を選びませんか?
至極当たり前の事ばかり言いましたが、イベントでの食、ほんとに大事です。イベント会社にとって弁当のディレクションは会社の価値とまで言われます。日本の場合、東京なら○○弁当、大阪なら××弁当…、このタレントには必ず焼そばを…など。タレント事務所から指示が出る事もあるくらいです。指定が無い場合は、あらゆるジャンルの食事を用意し、スナック菓子、のど飴、ジュースなどケータリングを各種揃えます。食の接待って、とても面倒ですが、ほんと、とても大事なんです!