- ホーチミンの4店舗を5月26日に閉店
- ビンフオック省の1店舗は営業継続
- ベトナムのピザ市場の競争激化で苦戦

ロシア・モスクワに本社を置くピザチェーン「ドードー・ピザ(Dodo Pizza)」は、ホーチミン市内で展開していた全店舗を5月26日で閉店すると明らかにした。ドードー・ピザは、世界最速で店舗網を広げている急成長ブランドとして知られているが、ベトナム市場では苦戦を強いられている。
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同社の発表によると、ビンタイン区、ゴーバップ区、7区にある4店舗が閉店となる。今後は昨年末にオープンした、ホーチミン近郊の東南部ビンフオック省ドンソアイ市にある店舗のみ営業を続けていくという。
ドードー・ピザは2021年にベトナム市場に参入し、全国に150店舗を展開することを目標に掲げていた。まずは2026年までに、ホーチミン市で30店舗、ハノイ市で20店舗の出店を計画していた。
ドードー・ピザの代表者は、ベトナムについて、国内市場と中流階級が急成長しているため、将来有望な市場であると語っていた。しかし、参入時期はコロナ禍だったため、ホーチミン市1号店のオープン時期が延期になるなど、様々な要因が重なったことがブランド戦略を難航させた。
また、ベトナム国内のピザ市場は国内外の企業の参入により競争が激化している。有名なブランドとしては、ベトナム在住の日本人が創業したピザレストラン「ピザフォーピース(Pizza 4P’s)」、米国のピザハット(Pizza Hut)、ドミノ・ピザ(Domino’s Pizza)、タイの「ピザカンパニー(The Pizza Company)」などがあり、ほかにも英国やイタリア、オーストラリアのブランドが次々参入するなど市場をにぎわせている。