メルセデス・ベンツ販売ディーラーのハンサイン自動車サービス[HAX](Haxaco)の取締役会は、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)製EVの販売を手掛けるベトフューチャーグループ(Viet Future Group=VFG)の株式65%を取得する計画を承認する決議を採択した。
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HAXはVFGの株式975万株を譲り受け、同社の支配株主となる予定だ。取引総額は直近の監査済み財務諸表に基づくHAXの総資産額の35%を上限とし、譲渡手続きは3月20日以前に完了する見込みとなっている。
投資の背景と狙い
2026年の定時株主総会資料によると、今回の投資はHAXの発展戦略に基づく。VFGを通じてサービスエコシステムを完成させ、既存の自動車販売網を活用して顧客基盤の拡大と運営コストの最適化を図る。
また、北から南まで広がるショールーム網を持つVFGは、国内市場におけるグリーン交通のトレンドを促進し、EVエコシステムを発展させる上で重要な役割を果たすと期待されている。
VFGは2025年8月に設立され、資本金は1500億VND(約9億1000万円)だ。同社はビンファストの正規代理店・支店であり、中古車販売や純正部品の流通センターとしても機能している。
業績低迷からの事業転換
HAXは1992年設立で、2000年に株式会社化して以降、ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツの正規代理店を務めている。現在、ホーチミン市、ハノイ市、南部メコンデルタ地方カントー市で代理店4店舗と、英国発祥の自動車ブランドであるMGモーター(MG Motor)の販売網を運営している。
主力のメルセデス事業が低迷し、MG事業も競争激化の影響を受けたことで、2025年の業績は悪化している。同年の売上高は前年比▲15.6%減の4兆6500億VND(約282億円)、税引後利益は同▲68.7%減の391億VND(約2億3700万円)に急減した。
HAXは以前、VFGの株式85%を取得する方針を示していたが、今回の決議により65%の取得となった。同社は利益が急減する中、成長分野であるEV市場の収益基盤を取り込み、特定のブランドへの依存度を低下させることで再成長を目指している。
一方、ベトナムの自動車市場は2025年に過去最高となる60万4000台超の販売を記録し、ビンファストは市場シェア約29~30%を握り2年連続で首位を維持した。今回の買収は、HAXの事業構造立て直しを左右する重要な一手とみられている。



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