全国の20以上の空港を管理・運営するベトナム空港社[ACV](Airports Corporation of Vietnam)は、東南部地方ドンナイ市ロンタイン街区(phường Long Thành、旧ドンナイ省ロンタイン郡)で建設中のロンタイン国際空港について、2026年12月下旬の商業運用開始時から「ペーパーレストラベル」を全面導入する方針を明らかにした。
![]() (C) Hehebisbis / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 |
電子身分証明アプリ「VNeID」や国家人口データベースと連携し、生体認証で手続きを自動化する。旅客はICチップ付き身分証明書の読み取りと顔認証により、チェックインカウンター、保安検査場、搭乗ゲートの3か所で本人確認を受ける。生体認証を利用した自動保安検査レーンを12本設置し、顔や虹彩のスキャンにより、搭乗券や身分証明書を繰り返し提示する手間を省く。
ベルトコンベヤーの総延長が約24kmに及ぶ高速自動手荷物処理システム(Baggage Handling System=BHS)には独立搬送システム(Independent Carrier System=ICS)や3D画像を生成するCTスキャナー28台が備わり、手荷物の中身を取り出さずに検査できるほか、自動手荷物預け入れ(セルフバッグドロップ)にも対応する。
ハスの花を模したターミナルを備える同空港の総投資額は、160億USD超(約2兆5000億円)と見込まれる。第1期の投資額は54億USD超(約8500億円)で、旅客2500万人、貨物120万tの年間処理能力を見込む。全3期の完成時には年間旅客1億人の処理能力を備える計画だ。
現在は運用開始に向けた総合試験(Operational Readiness and Airport Transfer=ORAT)などを進めており、10~11月に建設省傘下ベトナム航空局(CAAV)などによる審査・認可を受ける予定で、年内の開港を目指している。同空港は高速道路網に接続するほか、南北高速鉄道との接続や周辺地域での空港都市の形成も計画されている。



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