ホーチミン市10区のホアビン劇場で5日夜、第19回ベトナム映画祭の閉幕式が開催された。今回の映画祭で最も注目を集めたベトナム映画として、ビクター・ブー(Victor Vu)監督による映画「Toi thay hoa vang tren co xanh(「草原に黄色い花を見つける」、英題:Yellow Flowers on the Green Grass)」が「ゴールデンロータス(Bong Sen Vang)賞」に選出された。
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同作品は、有名作家グエン・ニャット・アイン(Nguyen Nhat Anh)の長編小説が原作。1980年代の南中部沿岸地方の貧しい村を背景に、兄弟と家族、友情と恋など、子どもたちが織り成す人間模様を繊細に描いた物語だ。興行収入は、約800億VND(約4億4000万円)に上った。
同映画はまた、「観客の投票による最優秀映画賞」にも選ばれた。このほか、ビクター・ブー監督は「優秀監督賞」、グエン・K’リン(Nguyen K’Linh)撮影監督は「優秀映画カメラマン賞」を受賞した。
ビクター・ブー監督は、第18回ベトナム映画祭でも映画「Scandal: Bi mat tham do(スキャンダル:赤い絨毯の秘密)」で「優秀監督賞」を受賞。これにより、同氏は2年連続で同賞を受賞したことになる。
なお、第20回ベトナム映画祭は2017年に南中部沿岸地方ダナン市で開催される。