フランス植民地時代に「虎の檻」と呼ばれる政治犯収容所が建設されたコンダオ島に、ホーチミン市から高速水中翼船が就航する。同路線には運行会社のグリーンライン社がこのほどグルジアから80万米ドルで購入した高速船が使用される。時速は35海里(約65km)でホーチミン市からブンタウを経由し、ブンタウとコンダオ島を片道3時間で結ぶ。座席数は150席。運賃は片道30万ドン(約19米ドル)で2006年の旧正月から運行開始予定。
コンダオ島はブンタウから約175km、カマウ岬から約185km離れた南シナ海に浮かぶ。フランス植民地時代にフランス総督府が抗仏組織や共産党組織を投獄したほか、南ベトナム政府もこれを利用した。所属はバリア・ブンタウ省。面積は約76平方キロメートル。