- フンイエン省のエコランド工業団地に建設
- 12月に着工、25年8月に竣工の予定
- ベトナム国内や周辺国の新規需要に対応
株式会社多摩川ホールディングス(東京都港区)の孫会社である多摩川電子ベトナム(TAMAGAWA ELECTRONICS VIETNAM)は、移転用地として取得した工場用地に新工場を建設することとし、このほど工事請負契約を締結した。
(C) 多摩川ホールディングス |
新工場は北部紅河デルタ地方フンイエン省のエコランド工業団地に建設する。敷地面積は1万2990m2、延床面積は3300m2で、12月に着工、2025年8月に竣工の予定。
多摩川電子ベトナムは現在、主にモバイルインフラ市場向けの製品を製造し、親会社である株式会社多摩川電子(神奈川県綾瀬市)に出荷しているが、インフラシェアリング機器は今後の更なる増産が求められている。
これらの需要に対応するには生産能力の拡大、生産要員の増員と、生産フロア、部品材料や製品在庫の保管スペース、および食堂や駐輪場などの従業員用共用スペースを拡張する必要がある。しかし、現在の工場ではこうしたフロアやスペースを拡張する余地がなく、周辺地域では工業団地が増えたため、生産要員の新規採用が困難となっている。
こうした中、人材確保が比較的容易にでき、かつ十分な広さの土地が確保できる新たな工業団地で工場を建設することとした。また、新工場はハノイ市内からのアクセスも良好で、課題となっていた通勤時間の短縮や交通事故リスクの低減も実現できる。
さらに、新工場では今後増大が予測されるベトナム国内や周辺国からの新規需要に対応するため、信頼性評価を自社で行うためのスペースの確保、設備導入などの研究開発(R&D)環境の構築も行っていく予定だ。