ベトナム国家銀行(中央銀行)は、オンライン送金取引における詐欺や不正行為によるリスクを軽減するため、公文第6190号/NHNN-TTを発出した。商業銀行や外国銀行支店に対し、個人顧客向けのインターネットバンキングおよびモバイルバンキングにおける取引限度額と待機時間の設定サービスを提供するよう求めている。
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未設定時は4億VNDで24時間待機
新しい規定は、顧客が登録した限度額以上の国内オンライン送金を行う際、受取人の口座が過去1年以内に同じ顧客から同額以上の資金を受け取ったことがない場合に適用される。待機時間とは、顧客が取引を行ってから受取人の口座へ実際に資金が送金されるまでの時間だ。
顧客は限度額と24時間以上の待機時間を自ら設定できる。設定を行わない場合、商業銀行は限度額を4億VND(約247万円)とし、待機時間を最低24時間として自動的に適用する。
厳格な本人確認と2027年からの本格実施
各商業銀行は、顧客が限度額や待機時間を登録・調整するための社内プロセスを構築し、詳細を案内する責任を負う。これらの手続きには、銀行業界におけるオンラインサービス提供の安全・セキュリティに関する通達第50号/2024/TT-NHNNの規定に基づく本人確認や、電子身分証明アプリ「VNeID」を通じた本人確認が必要となる。詐欺の疑いが生じた場合や送金の必要がなくなった場合などに待機中の取引を中止する場合も、同様の確認プロセスが求められる。
また、対象となる取引については事前に顧客への通知を表示し、顧客が待機時間を理解・同意したことを確認するための技術的な仕組みを導入する。取引ログを保存するシステムを整備する必要がある。
各商業銀行は2026年11月1日までに具体的な実施計画を中央銀行へ報告し、2027年3月1日までに導入を完了させなければならない。
この新規定により、急増するオンライン送金詐欺の被害を抑える効果が期待されている。利用者は高額な送金を行う際、スケジュールに影響が出ないよう、あらかじめ銀行の規定を把握しておく必要がある。






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