日本の製造業の有望事業展開先、ベトナムは3位に後退

2025/12/16 04:12 JST配信
  • ベトナムが中期的有望事業展開先で3位
  • 安価な労働力と今後の成長性が魅力
  • 労働コスト上昇や法制運用に課題

 国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)が発表した日本の製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査結果によると、今後3年程度の中期的な有望事業展開先国・地域のランキングで、ベトナムは3位となった。

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 同調査は、日本の製造業企業の海外事業展開の現況や課題、今後の展望を把握する目的で1989年から実施しており、今回で37回目となる(対象企業数1072社、有効回答数541社、有効回答率50.5%)。

 今回の調査は、7月に調査票を発送し、9月にかけて回収した。調査対象企業は、原則として海外現地法人を3社以上(うち生産拠点1社以上を含む)有する日本の製造業企業となっている。

 中期的(今後3年程度)に見て「ベトナムは有望な事業展開先」と回答した企業は全体の25.1%で、前年の31.3%から▲6.2ポイント低下し、順位も前年の2位から3位に後退した。ただし、ASEANトップを維持している。

 ベトナムが有望だとする理由として、◇安価な労働力、◇現地マーケットの今後の成長性、◇優秀な人材、◇他国のリスク分散の受け皿として、◇産業集積がある、などが挙げられた。

 一方、課題として、◇労働コストの上昇、◇法制の運用が不透明、◇管理職人材の確保が困難、◇他社との厳しい競争、◇技術系人材の確保が困難、などの回答があった。

 また、ベトナムは長期的(今後10年程度)のランキングでも前年の2位から4位に後退した。得票率は前年の23.1%から▲2.0ポイント低下し、21.1%だった。

 中期的な有望国・地域ランキングは以下の通り。

1位:インド(得票率61.8%、前年1位)

2位:米国(同28.1%、前年3位)

3位:ベトナム(同25.1%、前年2位)

4位:インドネシア(同22.2%、前年4位)

5位:中国(同16.6%、前年6位)

 長期的な有望国・地域ランキングは以下の通り。

1位:インド(得票率58.3%、前年1位)

2位:米国(同26.4%、前年4位)

3位:インドネシア(同21.1%、前年3位)

4位:ベトナム(同21.1%、前年2位)

5位:中国(同14.0%、前年6位)

[2025年12月11日 国際協力銀行プレスリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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