南シナ海にあるホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)近くの海域で今月初め、ベトナム漁船が中国の監視船の追跡を受け、漁具等を破壊されたり、魚などを没収されたりする事件が2件相次いで発生した。
漁船を破壊された船長によると、今月3日、中国の大型監視船に追い回された後、横付けされ、乗り込んでき中国当局者に魚や機材を没収された。また、この事件の前日にも別のベトナム漁船が同様の被害に遭っている。
ベトナムと中国は、ホアンサ諸島およびチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)などの領有権を争っており、これまでにも中国当局によるベトナム漁船への妨害行為などが多発している。