北部バクザン省で8日、金に困った男が実のおいを人質に立てこもるという事件が起きた。事件を起こしたのは同省ランザン郡在住のダオ・バン・リー容疑者(21歳)。
調べによると、リー容疑者は8日午後3時ごろ、近所に住む実の姉ダオ・ティ・ヒエンさんと夫のグエン・バン・トゥイさん(36歳)のもとを訪れ、1000万ドン(約7万1000円)を融通してくれるよう頼んだという。これに対して姉夫婦は200万ドン(約1万4000円)を渡したが、金額が少ないことを不服とした同容疑者は、刃物を持ち出すと姉夫婦の子どもで4歳になるグエン・ドゥック・バオちゃんを人質に取って姉夫婦宅に立てこもり、不足分の金額と逃走手段を用意するよう要求した。
その後、ヒエンさんから不足分の金額を渡された後も、リー容疑者は立てこもりを続けた。通報を受けた地元ランザン郡警察とバクザン省警察の合同部隊は同日午後11時15分現場に突入し、バオちゃんの救出とリー容疑者の身柄の確保に成功した。バオちゃんにけがはなかった。