ホーチミン市人民裁判所9月28日、殺人罪に問われていた同市9区在住のチャン・ミン・マン被告(29歳)に死刑および被害者グエン・ティ・キエウ・ニーさん(21歳)の家族に対する1億ドン(約74万円)の賠償金の支払いを命じる判決を出した。
マン被告とニーさんは共に市内のホテルで働いており、同被告が前妻と離婚した直後から同居していた。マン被告はニーさんがマッサージの仕事をしていることを気にして止めさせようとしたが、ニーさんはこれに同意しなかったため2人の間にはけんかが絶えなかった。
2006年10月6日、ニーさんの仕事のことで2人が口論になったところ、逆上したマン被告は刃物でニーさんを刺し殺した。その後、同被告はニーさんの遺体を洗面所でバラバラに切り刻むとビニール袋に入れ洋服だんすに隠し、友人と飲みに出かけていた。事件の発覚を恐れた同被告は犯行の翌日、レンタカーにニーさんの遺体を積んで東南部の各地で少しずつ遺棄したという。
マン被告は犯行から数日後に殺虫剤を飲んで自殺未遂事件を起こしており、警察の取り調べに対しても犯行を認めていた。なお、ニーさんの遺体の一部は現在も発見されていない。