15日午後9時ごろ、メコンデルタ地方アンザン省ロンスエン市のグエンフエ公園をパトロールしていた地元警察の少尉Gさんは、売春婦3人が客引きしているのを発見した。Gさんはこのうちの1人に身分証の提示を求めたが聞き入れられなかったため、警察署まで同行するよう促したところ、女は突然手にしていた注射針をGさんの左腕に突き刺した。
この売春婦は、グエン・ティ・キム・チュック(29歳)という麻薬中毒患者で、検査によりHIVに感染していたことが分かった。Gさんが刺された注射針はその直前にチュックが麻薬を打つために使用した物だったため、HIV感染の可能性のあるGさんは今後1カ月にわたって薬を服用しなければならなくなった。チュックは公務執行妨害および故意に病気を感染させようとした疑いで既に起訴されている。