メコンデルタ地方カマウ省内務局で24日午後3時ごろ、同局事務室長室から突然助けを求める声がしたため職員らが駆け付けたところ、グエン・ラム・ハウ室長が両目を押さえて苦しんでいた。ハウさんは直ちにカマウ省病院に救急搬送されたが、目のやけどがひどくホーチミン市に移送された。
調べによると、事件発生直前にハウさんの執務室には女が訪れており、この女は15分ほどハウさんと話した後でいったん部屋を出、プラスチック容器に入った硫酸と思われる液体を持って戻るとハウさんの顔に浴びせかけて現場からバイクで逃走したという。
この事件に関して同局のトゥアン局長は、まったく心当たりがないとしながらも、ハウさんが個人的な人間関係のトラブルから被害に遭った可能性を示唆した。
<続報>カマウ省警察は、ハウ室長に硫酸と思われる液体を浴びせた容疑で同省ゴックヒエン郡在住のフイン・ゴック・ズエン(33歳・女)を拘束した。調べによると、ズエンはこの数年ハウさんと不倫関係を続けていたが、最近ハウさんが冷たい態度を取っていることに腹を立てていたという。なお、ハウさんに浴びせかけられた液体は硫酸ではなく弱酸性洗浄剤で、同室長の目も徐々に回復している。