「貯水槽でHIV患者が自殺」のうわさ広まる

2008/07/04 09:32 JST配信

 北部バクニン省バクニン市では6月18日を境に、同市内のバックソン浄水場の貯水槽でHIVに感染した女性が自殺したらしいといううわさが急速に広まる事態となった。同省内の住人らはこの話題で持ちきりだという。

 バクニン市在住のグエン・バン・ドアンさんは、うわさの内容についてこう話す。「貯水槽で女性の腐乱死体が発見された。この女性は恋人にだまされてHIVに感染したため、うらみを晴らそうと貯水槽の中で血管を切って自殺し、それから5日後に見つかったという。このうわさを耳にしたちょうどその日、市内全域で断水したため、人々はますますうわさを信じるようになった。私も半信半疑だったが、断水前に家の貯水タンクにたまっていた水は全部捨てた」。また別の女性は取材班に対し、警察に50万ドン(約3000円)で雇われて女性の死体を引き上げた人の名前を知っているとまで言い切った。

 しかし、バックソン浄水場の管理者であるファム・ディン・トゥオン氏は、このうわさを完全に否定した。浄水場は24時間体制で警備員が配置されているうえ、たとえ場内に侵入できたとしても、貯水槽にはふたがされていて人が入り込むことは不可能だという。バクニン市警察のグエン・バン・チー副署長は、「捜査の結果、うわさはねつ造されたものと分かった。住民は安心して水道水を利用して欲しい。うわさを流した人物が特定できたら、法に則って厳格に処分する」と話している。

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