12月29日午後、東南部ビントゥアン省で8歳の少女が実の母親から体に油をかけられたうえ火をつけられて大やけどを負う事件が起きた。母親は少女が財布から現金2万ドン(約110円)を盗んだと思い込んでいた。
近所の人たちの話では、事件当時少女グエン・アイン・トゥーちゃんが大声で泣いているのが聞こえていたが、母親のボー・ティ・トゥイがトゥーちゃんに手を上げるのは日常茶飯事だったため最初は気に止めていなかったという。しかし、しばらくしてトゥイの家からものすごい叫び声がしたため駆け付けたところ、トゥーちゃんが火だるまになっていたという。駆け付けた人々は水や毛布で火を消し止めたが、トゥーちゃんは意識不明の重体となった。トゥーちゃんは肩から腹にかけて大やけどを負っており、近くの病院で応急処置をした後直ちにホーチミン市の病院に移送された。
この事件についてトゥイの友人は、トゥーちゃんがお金を盗んだことを認めようとしないため、トゥイは脅すつもりで油をかけマッチを擦っただけでわざと火をつけたのではないと話している。現在トゥイ夫妻はホーチミン市でトゥーちゃんの看病にあたっているため、地元警察はそれを待ってトゥイの取り調べをする予定だ。