南中部ビンディン省人民裁判所は4月27日、同省クイニョン市在住のチャン・ティ・ゴック・ハー(36歳・女)に窃盗詐欺罪で死刑の判決を出すとともに、だまし取った370億ドン(約2億円)の返還を命じた。
訴状によると、ハー被告は2004年10月ごろ、クイニョン市在住の女性ダン・ティ・ホアさんに対し、自分と業務提携を結んでいるホーチミン市の複数の植物油生産会社が高利率の払い戻しを受けられるキャンペーンプログラムを実施中だとうそをついて、ホアさんから商品購入代金を預かった。しかし実際には、同被告はホアさんから受け取ったお金をホアさんへの配当金やキャンペーンの払戻金に充てていた。
これに味をしめたハー被告は同様の手口で犯行を繰り返し、2006年10月から2008年5月までの間にクイニョン市在住の35人から合計710億ドン(約3億9000万円)を巻き上げていた。このうち340億ドン(約1億9000万円)はうその配当や払戻金に充てていたが、残りの370億ドンを自分のものにしていた。