中部高原地方ダクラク省バンメトート市警察は2月24日、市内のコーヒー園で収穫後の落ちたコーヒー豆を拾っていた女性が番犬のシェパードに襲われてかみ殺された事件について、刑事立件を見送るとの結論を通達した。
この事件は、今年1月21日にファム・ゴック・タインさんとグエン・ティ・ホエさんの夫妻が経営しているコーヒー園の敷地内にファム・ティ・ガンさん(55歳・女性)が侵入してコーヒー豆を拾っていたところ、番犬のシェパードに襲われて亡くなったもの。
通達は▽同農園では番犬を敷地内で飼育しており、正門には「猛犬注意」の警告看板を掲げていたこと▽農園管理者のソンさんが、農園内でコーヒー豆を拾っていたガンさんや他の人に出て行くよう求めていたこと▽ガンさんが襲われていたとき、ソンさんは別の場所にいたこと――を認定、故意に番犬を襲わせたわけではないと結論付けている。
この事件後、タインさん夫妻はガンさんの家族に対し1億2000万ドン(約60万円)の見舞金を支払っている。