メコンデルタ地方カントー市のフンブオンバスターミナル内にあるフオンチャン旅客バス待合室で28日、不審物が爆発して3人が負傷した事件で、カントー市社会秩序犯罪捜査局(PC45)は11日、爆発物を違法に運搬した疑いで負傷者した男を逮捕した。11日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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逮捕されたのはホーチミン市ビンチャン郡在住のラ・ホアン・サン(1985年生まれ)容疑者。調べによると、サン容疑者は恋人と共に28日、ホーチミン市からカントー市へ行き、バスターミナルからほど近い化学物質を取り扱う店で、花火を製造する原料として硫黄0.5キロ、次亜塩素酸カリウム1キロ、活性炭1キロを購入、これらを一緒にビニール袋入れ、その他の花火製造に必要な材料とともに所持していた。同日午後3時ごろ、ホーチミン市へ帰るためフオンチャン旅客バス待合室でバスを待っていたが、待合室に入ってからおよそ5分後、購入した化学物質の袋が突然爆発し、サン容疑者と恋人を含む3人が救急搬送された。
ホーチミン市刑事科学研究所によると、爆発の原因は密閉した袋の中に一緒に入れられていた接着剤と硫黄が化学反応を起こして発熱し、混合していた花火の材料の爆発を誘導したのではないかとみている。カントー市公安はサンの身柄を今後3か月間にわたって拘束し、起訴事実を固める。